しかも、驚いたことに、日本の知的水準の高い人たちは昭和16年(1941年)8月時点の研究で
「まもなくドイツ軍は息切れして、ドイツも必ず負ける。 ドイツの目先の進撃に目がくらんで、ドイツを頼って対米戦争をやることは危険である。日独共に必敗!!だからこそ!アメリカとの戦争は何としてでも避けねばならない」
と言い切っていた。
戦前に日本国家権力が若手研究者やらせた対米総力戦のシミュレーションでは日米戦争をやると日本が必ず負けると結論が出ていた。
工業生産力は50倍の差があり、戦車、空母、戦闘機、爆撃機をアメリカは大量生産できる。
日本には原油がなく、アメリカには油田がある。
仮に日本軍が南方のインドネシアを占領して油田を確保してもその油を日本に運ぶ船舶が毎年大量に撃沈されて日本には油がなくなり戦争継続不可能となる。
まあ、これくらいのことなら僕でも当時、預言できたわな。
しかし、対米戦争総力戦研究所の預言はもっとすごい。
昭和16年時点で同盟国ドイツもまもなく守勢になり敗北するから、ドイツを当てにしてアメリカと戦争をやってはいけないと預言。
ドイツが必ず英米ロシアに負けるという預言は鋭い。
しかもドイツが負けたあと、ロシアは日ソ不可侵条約を破棄してロシア軍を樺太、千島、北海道侵略戦争に投入してくると預言している。
近衛内閣はこの日本必敗の報告書を読んで、責任逃れで首相辞任。
東条英樹は皇族東久邇を首相にして皇室の力で対米戦争を回避しようとする。
しかし皇族が首相になって、もし対米戦争になったら必敗の結論が出ていることから日本の皇室皇族が戦争責任を負わされるとして東久邇は辞退した。
それで汚れ役を東条英樹に押し付けたのであった。
東条英樹は昭和天皇から「対米戦争を回避せよ」と言われ戦争を止めようとするのだが、「弱腰東条 臆病東条」と戦争推進を煽る新聞に叩かれ、軍部に暗殺される危険性も出て来た。
朝日新聞など大手新聞社は戦争になると新聞が大量に売れて儲かるので大いに対米戦争を煽っていた。対米戦争推進のA級戦犯は実は新聞だったのでありんす。
そして東条英樹は陸軍に押し切られてアメリカに宣戦布告したのでありました。

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