草笛さん物語

草笛さん物語

中高年の希望の星 是川銀蔵物語

(2000年5月12日掲載)是川銀蔵が株式相場で儲けて所得番付日本一になったことは、昭和58年5月に発表された昭和57年分高額所得者リストで日本中の人が知るところとなった。誰もが株の相場師が日本一になったことに吃驚したが、是川銀蔵という男の...
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長谷工訪問物語

(2001年2月20日掲載) 長谷工は借金棒引きで、楽になったから長谷工の株の投資はどうかなと考えた僕は上京し、長谷工本社の前に立った。本社ビルは港区芝の一等地にそびえている。はすむかいにはNECの巨大な本社ビルも立っている。 前から長谷工...
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福耳社長の物語

これからお話するのは戦後、裸一貫から地元の有力企業グループを作ったある社長との出会いと別れの物語である。その社長の耳は非常に大きかった。耳の大きい者は金が貯まると言うがまさしくその通りだった。この物語の主人公の名前を、彼の大きな福耳にあやか...
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栄光なき人助け物語

(2000年8月19日掲載) 昭和63年(1988年)初頭、僕は新橋駅西口に立って道行く人の群れを眺めていた。真冬のこととて、サラリーマン達はコートの襟を立て寒そうではあったが、顔つきは明るかった。暮れのボーナスはまずまずであったし、経済も...
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証券会社店頭の悪党物語

(2000年6月4日掲載) 今でこそ証券会社の店頭は銀行と見まごう程に静かで上品であるがバブルの頃までは、それはもう賑やかなことだった。バブルの足音がかすかに聞こえはじめていた或る日のこと、僕は行きつけの地場証券の店頭のカウンターに陣取って...
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光世証券 巽 悟朗物語

(2000年7月21日掲載) 1995年春、光世証券を450円で1万株買い付けた僕は、その後350円まで下がる過程でナンピン買いをして株数を増やしていった。当時、光世証券は社員を180名程度に絞り込み、主軸をデリバティブを含むディーリング業...
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三洋証券の落日

2001年7月15日掲載 1990年(平成2年)夏、日経ダウは前年89年12月に天井を打っていたが2部株や店頭株はまだバブルの余韻をひきずっていた。僕は指導している株の仲間を3人連れて、三洋証券が江東区に建てた巨大ディーリングルームを見学し...