自らが個別株相場の主人公になれ!と僕は思っていた

一度きりしかない人生です。陽気暮らしで相場を張ろう。

僕の本棚には「株の超売買手法」「株で1億円儲ける法」「株価の動きを予測する法」などと言う名の銭儲けのためのノウハウ本が多いです。若いときに買って銭儲けを夢見たのです。

それとともに相場小説をたくさん読みました。
例えば、今、僕の本棚を見たら清水一行の書いた本
「女帝・尾上縫」「仕手株地獄」「1億円の死角」「女相場師」「暴落(がら)」「兜町物語」などの
の背文字が見え末世!

かつては兜町では仕手相場が華やかでした。
仕手株と仕手筋こそがスターだったのでございます。
100円台200円台の低位株を仕手筋が底値で仕込んで空売りを誘い込みながら、時には騙し下げを演じて振るい落しをやる。
そのあとまた新値街道を進んで空売り玉を締め上げて行く。
そうやって100円台、200円台だった銘柄を千円、2千円、3千円とぶち上げていくのです。仕手相場は面白かったです。

若い時は兜町の仕手筋の皆様の活躍を小説で読む立場でしたが、いつの日か自分が仕手相場を作れるほどの器の男に成り上がりたいと夢見ていました。

人生は一度きりですから、自らが主人公にならねばこの世に生まれてきた甲斐がない!そう思うちょりました。

じゃがじゃがじゃがいものじゃが!事実は小説以上に弾圧されます。
個人が株を買い占めて、上値を買い上がったりする行為は「誘引罪の対象」となって非合法化されたのでございます。
だから残念ながら平成末期&令和乱世では仕手になりそこねました~~~

こういう弾圧の時代、仕手筋は獄中に連行され死滅しましたのでかつて清水一行が書いていた仕手筋を主人公にした相場小説なんて今は書く人がいなくなったのでありんす~~~昭和は遠くなりにけりです。涙。

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