草笛政治の道物語

僕が30歳代で株に打ちこんでいた時に~~~
地元の町の町会議員さんが「2期目の選挙の応援してくれ」と頼んできた。隣の自治会の人だったので了承した。

選挙の時は後援会支持者カードを集めることが合法的な事前運動だった。町会議員さんから支持者カードを集めてくれと言われた。僕は元証券マンなのでなんでもかんでもノルマ達成の思想があって、
自分の家族の支持者カードだけでなく、町中の親戚、友人、見知らぬ家庭も軒並み個別訪問して500人分の支持者カードを集めて町議さんのところに持って行った。
町議さんは500人分の支持者カードをもらって絶句していた。

その町議さんが2期目の選挙に見事当選したあと、町議さんは僕に後援会長になってくれと言った。まだ僕は30歳代半ばだった。その若さで町会議員の後援会長になるなんて田舎では普通はありえない。

僕が後援会長になって町議さんの支援者を集めて焼肉パーテイをやったとき年長の後援会員幹部たちから

「なんでお前みたいな若造が我らが町議先生の後援会長になったんだ!!」

とヤキモチを焼かれて袋叩きに遭いました。とほほ。

何かの役をやるとすぐに役職に抜擢されるという悪い癖が僕にはあります。僕が応援した町議さんが3期目の選挙対策の相談に来たとき、僕はこう言いました。キリッ!

「あなたには町会議員みたいな、どぶ板選挙には似合わない、あなたは県会議員になりなさい。僕が応援して県議会議員にしてみせます。そのあと、県会から国会に行って赤じゅうたんを踏んでください!」

そうして町会議員さんは県会議員さんに成り上がりました。
後援会長だった僕は、その議員さんの後継者として町会議員になったのでございます。
まだ僕は30歳代でした。株式資産ではすでに億り人でした。

応援した町議さんの親分だった県議さんとの出会い

町議さんの後援会長をしていた関係で、他の選挙区選出の県議さんと知り合いになった。僕が支援する町議さんの親分だった。親分と言っても町議さんと歳の近い若い県議さんだった。

そうしたらなぜか、その県議さんが我が家にしばしば遊びに来られるようになった。その県議さんのそのまた親分は竹下登と言う名の国会議員であった。のちに出世して総理大臣になった。
この県議さんと一緒に上京すると僕も総理大臣と会うことができた。

この県議さんはしばしば我が家に来て、県議会内の政界工作の電話をかけまくっておられた。話の内容は重要な内容だった。

「大事なことは自宅で電話したほうがいいですよ。僕に聞かれてはまずいのではないですか?なぜ僕の家で電話かけまくりなんですか?」

と県議さんに聞いたことがある。

「それがだね~~、草笛君にはツキがあるのだわさ。草笛宅からいろいろ裏工作の電話をすると不思議とうまく行くんだよ。俺の自宅から電話をかけても話が進まないことが多いんだよ」

そういうことがあるんだなと、納得して我が家の黒電話を他選挙区の県議さんに提供していました。この県議さんはたくさんの同期議員と競って、同期で一番先に県会議長になられました。

ツキというものが株の世界だけでなく、政治の世界にもあってツキのある者が政界でも出世して行きます。縁起を担いでわざわざ僕の家に来て電話をかけまくっておられた県議さんはツキまくって県政の中心人物へと出世されました。

肝心な点、草笛自身にとって政治の道はどうだったかというとこれは、あまりうまく行きませんでした。
政治的ツキもなかったし、それに政治は白を黒と言い、黒を白と言う世界です。
税金の無駄使いになるくだらない公共事業でも親分がやると言ったなら追従するしかない。
正論であっても親分に反対したら派閥の中で居場所を失い、出世できなくなります。
僕は白は白、黒は黒でないと気が済まないので政治的出世は無理でした。

そのせいで僕は30年間政治活動をやりそのうち20年間、議員の世界にいましたが県議にも首長にもなることなく最後まで町会議員どまりでした。

その点、株の世界は、ドス黒い腐れボロ糞汚物赤字無配株を白い優良株だなんて、自分を誤魔化して買っていたら破滅します~~↓↓
株の世界では政界と違って偽物は淘汰されていく。
株の世界ではホンマモンしか生き残れない。だから株の世界が僕には合っている。

ただし、ツキが必要なことは株の世界も政治の世界も共通しています。

                              草笛政治の道物語  完

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