天才は持って生まれて天才だ。指導者関係なし

株で儲ける才能は天性のものであり、誰かに指導されても身に付かない。

僕の地元の島根県出雲市生まれの女の子。めっぽう将棋が強かった。
里見香奈という名前だった。彼女が地元高校生のときに飛車角落ちで対局させていただいた。王手をかけることが出来たことが僕の生涯の自慢です。天才みたいな棋士相手には王まで到達できず、王手もかけられずに敗退するものでございます。

里見香奈は女流棋士としては日本の頂点に立っている。
彼女はそれでは飽き足らなくて男の将棋世界の登竜門奨励会に行った。
奨励会では男の世界のプロ棋士になれなかった。

それでも諦められず、途中入社の特例に挑戦した。
男性プロの若手四段との5番勝負で3勝すれば男のプロ棋士の世界に入れる。

将棋のプロは高位のベテラン八段、九段より四段五段が強い。
プロになりしなで頭の柔らかい若手だからである。
里見香奈は昨日の戦いで三敗となり、男性プロ棋士の世界への成り上がりの夢を絶たれた。
なんぼ男女平等の社会と言っても将棋と料理の世界では女は男に勝てないのでございます。政治家の世界では女性の方が男に勝ち末世!

里見香奈女流五冠の敗退は今日の地元新聞の一面と社会面トップで報道されていました。社会面ではアマチュア時代に里見香奈の将棋指導をしていたY氏の「肩に力が入り過ぎていたかもしれない」というコメントが載っていました。
将棋指導者のY氏は山陰の将棋界で有名な人です。
僕もY氏に短期間将棋指導をしていただいたことがあります。
僕は三段の免状をこのY氏の紹介おかげでいただきました。

同じY氏に将棋指導を受けても、里見香奈のように女流五冠で日本国の女性棋士のトップまで昇りつめる者もいれば。僕のように名誉三段、実力三級どまりの者もいる。結局、すべては個々人が持つ天性の才覚なのです。

ヤクルトの村上選手は「ヤクルトの指導が良かった」とマスコミで書かれていますが、そうではなくて村上選手が天性の才覚を持っているから王選手を越える56号ホームランと三冠王を手にしたのです。
なんぼコーチが良い指導をしても、田舎野球の大将レベルの者はそこまでで終わりで、プロ野球の世界で大成できないのでございます。

僕が何を言いたいかと言えば、株の世界も同じだと言うことです。
僕は30歳代から40年間、一般大衆向けに「株で儲ける方法、ファンダ投資の要点、高配当受取陽気暮らし」を啓蒙してきた。しかし、なんぼ教えても株式投資を理解できる者はいない。誰も億り人になり上がってこない。
例え何人かが一時的に儲けても、その人は思い上がって謙虚さを失いまた元の縮小貧乏証券貧民階級に堕ちて逝く。南無阿弥陀仏。チーーン

株は、将棋や野球と同じでプロになるには天性の才覚が必要だわな。だから僕は「株を通じて裕福、幸せになる人」を指導することは無理だと悟りました。株では誰も幸せに出来ない。凡人が株で儲けることはラクダが針の穴を通り、豚が木に登るくらい難しいのです。不可能な夢(株で儲ける夢)を追いかけさせては不幸に泣く人を増やすだけだ。
先天的に株の才覚、才能、知性のない一般大衆をなんぼ啓蒙しても無駄なことだと40年間努力してみて、僕はしみじみわかりました。

だから今は「株を買うな!」「株に関わることなく平穏に暮らせ!」とつぶやいておるのでござます。ご清聴ありがとうございました。

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