失敗だったのか中止だったのか?

H3ロケット 打ち上げ失敗

今朝の山陰中央新報は一面トップ見出しに「打ち上げ失敗」と書いている。当局側は「中止しただけで失敗ではない」と声明を発表。

日本語の表記で事態をどう書くか?古来の注視点です。
当事者が責任を問われないように穏便な言葉を使うことが日本国の当局の手法です。

日本はまだ対米戦争に負けたことを言葉の上では認めていません。
1945年8月に敗戦したのでなく、自ら天皇陛下の御心で終戦にしたということになっています。

ですから終戦記念日の行事をやっているのでございます。
「敗戦記念日」の行事だとちょっと感じが悪いからでございます。

対米戦争で米軍の圧倒的な兵器、弾薬に勝てずに負けるたびに大本営は「撤退」「退却」という言葉を使わずに「転進」という言葉を使った。
米軍の圧倒的兵力、武力の前に日本軍部隊が「全滅」した場合は「玉砕」という美しい言葉を使っていました。

今回のロケット打ち上げに関しても「失敗」という言葉を使うと当局の担当者が責任を取らされるので
穏便に「中止」という言葉で表現しています。
それが古来からの日本国のやりかた、一種の美徳なのでございます。

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