色爺挽歌

色爺と名のりし君のとわの宿 夢はとく南冥に結ぶらむ

南冥の氷河の雪に戯れし夫と妹のとわのやど松江の雪がかく飾るらむ

死してなお妹には、な告そ亜麻色髪の異国の妹に持ちし秘密を

訪れる人とてなしに朽ち果てぬ鉄の棺は南冥の海に沈めり激戦の夏

君と我 密かに持ちし枯れ桜、受けて鎮めよ南冥の海に

我がギター、 トレモロ寂しという君の唄うは駒場の寮歌なりけむ

ああ玉杯は好かぬと言いし君が唄、寂しき響きの”巡るもの星とは呼びて”漂う街に

カトリーヌ・スパークに似てるんだと笑う君の後ろに影法師二つ

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