友達はいないほど良い、他人には良くしてあげない方が良い。
そういう考え方があると知って驚きました。
僕は帝都東京に住んでいたとき、25歳で結婚しました。
結婚前の独身のとき
「借家暮しで新婚生活をスタートしたのでは、男として志が低い」
と妄想しました。
それで25歳の独身時代に東京でマンションを買って隠岐増した。
当時、僕は大手4社の証券会社社員だったので金融機関が錢を貸してくれたのでございます。
約50年前に僕は年収400万円~500万円でした。
帝都城南地域で株好きの僕は新人営業マンでトップの成績だったのです。
とは言っても山陰の片田舎から単身上京した25歳の貧乏人の小せがれが帝都東京の世田谷区や千代田区や港区のマンションを買うのは価格的に無理がありました。
それで足立区の新築マンションを買ったのでございます。
僕は田舎者なので帝都23区間のステータスの違いが理解できていなかった。
足立区は関東圏の田舎である千葉県松戸市や埼玉県川口市と隣接する地域でステータスが低くて新築マンションの値段が安かったのです。
新婚生活を始めたら、連日、友人たちが僕のマンションに遊びに来ました。友人たちに酒を振舞ってたびたび自宅で宴会をやっていました。
そうするうちに新婚の妻からある日、ひどく叱られました。
「あなたは友人が多過ぎる!しかも友人に良くする。それが欠点です。
私はあなたみたいに友人の多い人間は見たことない!
あなたみたいな男と結婚したことは妻にとって災難です。」
僕は妻の言う事が理解できず、反論しました。
「なんで友人が多いといけないのか?
なんで他人に良くしてあげることがいけないのか?」
妻の答えが僕にとって奇想天外でした・・・・・・・
「友人なんて、なんぼ多くても、いざと言う時、皆が裏切るわ。
他人に良くすると相手がつけ上がって、逆に悪を為してくるわ」
へえ~~、世の中には、そういう考え方もあるのかと目から鱗が落ちました。
結婚と言うのは育った環境も思想もまったく違う相手とやります。
結婚することで、自分と全く違う思想哲学に触れるわけです。
そういう意味で結婚というのはメリットがあるのでございます。
結婚からほぼ半世紀が過ぎましたが、結局、妻が言っていたことが正しかったです。人は皆、裏切って去って行くし、良くしてあげた相手からは逆に世にも恐ろしいしっぺ返しを受けます。それが人生の恐さです。
とは言っても、持って生まれた性格、育った家庭環境、家風は変えられないので僕は、たとえ裏切られることになろうと他人には良くして差し上げつつ、神仏を敬って生きております。陽気暮しです。神仏に感謝。
仏心で生きて来た僕ですが、一つだけ決めていることがあります。
「一度裏切った人間は、必ず二度三度、また裏切るものだから決して信用しない。一度裏切った人間は終生相手にしない」
読者の皆様も一度裏切った人間を決して許してはいけません。
また必ず裏切りますから。
もう一つ、友人に関する草笛哲学を今夜、披露して隠岐魔性!!
「人に良くして裏切られたほうが、良くしてくれた相手を裏切るよりはましだ」
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