900円分の缶チュウハイと魚肉ソーセージを盗んで逮捕されたオヤジ。
10億円以上盗んでも逮捕されない三菱UFJ銀行の女子行員。
同じ泥棒をやっても金額が千円以下だと警察に逮捕され獄中暮らし。
10億円以上の盗みだと警察が逮捕せず、娑婆で暮らせる。
その理由を小一時間語ります。
不思議な現象なので、警察の対応の違いを刑法的に思考してみた。
泥棒は窃盗罪であり、金額の多寡は関係ない。
昔、国鉄の切符売り職員が最低区間の30円の切符代を盗んで
警察に逮捕されたことがありんす~~
なぜ三菱UFJ銀行の女子行員は10億円以上を盗んでも
警察に逮捕されずに、今なお娑婆で生きておられるのか?
1、三菱銀行が国家権力の黒幕・三菱財閥の総本山であり、日本警察は手が出せない。
2、10億円以上盗んだ女子行員が女優のような美人だったので
捜査担当の刑事が岡惚れし、手錠をかけて獄中に入れるのが
可哀そうになり、温情で逮捕を遅らせている。
まず上記の2つの理由を素人さんは考えるでしょう。
しかし警察はそこまで甘くはないです。
あくまでも刑法に守られて、美人女子行員は逮捕されることなく
自由を謳歌し、娑婆で暮らしておるのでございます。
さて、それではどういう刑法の規定なのでしょうか?
殺人事件は被害者が訴えなくても警察は殺人犯を逮捕します。
被害者の家族が
「出来の悪い身内の者を殺してくれた犯人に感謝しています。
犯人の方を逮捕しないでください!刑を科さないください」
と伏して頼んでも警察は殺人犯を逮捕し末世!!!!!!!
しかし、或る家庭に泥棒がやってきて、家族が泥棒の身の上話を聞いたら
あまりにも貧乏で悲惨な生活をしていることが分かり
泥棒に同情して1000万円を盗ませてあげたとします。
「泥棒さんも盗んだお金で人生をやり直して、幸せになってくれるといいね」
と家族一同が、1000万円の札束を小脇に抱えて去って行く泥棒に向かって
合掌礼拝して見送ったとします。家族は当然被害届も出す気が無い。
こういうケースでは警察は1000万円盗んだ泥棒の行方を捜査しないし
逮捕のための努力もいたしません。被害届を受理して初めて
警察は動くのでございます。
つまり、今回の10億円以上の窃盗事件は三菱UFJ銀行の中に
あった貸金庫から盗まれたのです。三菱UFJ銀行が預かって
三菱UFJ銀行の管理下にあった資産が盗まれたのです。
被害者は三菱UFJ銀行だという刑法的立場になります。
被害者三菱UFJ銀行が
「たった10数億円の僅少被害の事件なのだから警察に被害届
を出すほどの事案ではない。下手に騒げば当行の評判が落ちる」
と判断して被害届を出さねば、警察は動きようがない。
そういうわけで10数億円盗んだ美人行員は自由の身のままなのです。
貸金庫に現金を置いていた客の損金はどうなるか?と言えば
それは三菱UFJ銀行が客に損金を補填しておしまいです。
10数億円は業務上の経費として落として、
法人税支払いを減らすわけです。
これで三方丸く収めようとしていると僕は妄想しています。
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