石丸伸二氏

人口2万5千人の田舎町の石丸市長が東京都知事選挙で二位になった不思議。
安芸高田市(あきたかたし)は島根県の奥地と隣接する田舎町です。

広島県の最北部に位置していた村々が合併して安芸高田市が出来た。
中心は旧吉田町。市役所は吉田町に置いた。
吉田町は毛利家発祥の地で毛利元就の郡山城がある町です。
東隣が三次市です。
安芸高田市にあった鉄道駅は三江線(広島県三次と島根県江津間の線路)の駅でした。
三江線廃止によって鉄道駅のない地域になった。

そんな僻地の山の中の市長になんで若い石丸市長が生まれたか?
当時広島選出の河合克行代議士が妻を参議院議員にするために大がかりな買収工作をやった。安芸高田市長も買収の金を受け取っていた容疑で失脚。そこに三菱UFG銀行をやめて石丸氏が市長選に登場。目新しいので当選。

ところが石丸氏はそれまで地元の政治に関わっていなかったので旧町村の代表である市会議員と対立。一期で市長をやめる羽目になった。
石丸氏が市長退任後の安芸高田市長選挙では石丸市長後継者が破れ反石丸だった市議会勢力が復権した。

石丸氏は石丸構文という手法で、相手の質問に答えず、逆質問して相手をやり込めてきた。それで地元では嫌われた。
市長の座を継続できそうもないから東京都知事選挙に出た。
SNSで「旧来政治勢力と戦うヒーロー」を演じて、東京では人気者になった。

僕は都知事選挙前夜の石丸フィーバーをネットで知り
「(人口2万5千人)の山の中の小さな自治体さえも治められなかった人物が
 日本国の首都を治められるとは思わない」
と先出しで投稿して隠岐増した。

仮に百歩譲って、安芸高田市の市会議員さんたちが石丸氏が言うように阿呆馬鹿が揃っていたとしても
そういう人たちを束ねてなびかせるのが才覚です。
相手を石丸構文で論破し、やり込め、したり顔になっていても、なにも物事が進まない。

地方自治体の政治、行政では道路やインフラ整備するとき計画から実施、完成までに8年~10年は年月がかかります。
人間関係がうまく行かず、一期4年で市長の座を放り出すような人物ではどこに行ってもなんも出来ませんよ。

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