素晴らしき株の同志の死に、心より哀悼の意を表します。
彼は僕と20歳の年の差があったが、僕の言う銘柄を積極的に買ってくれた。
僕が山陰地方で株式投資集団の組織を形成していた30歳代の時、50歳代だった彼と銀行の支店長(この支店長も僕の信者だった)の紹介で知り合った。
つまり約40年前から意気投合して共に株式相場を戦ってきた。
ネット取引が始まった以降も、草笛銘柄を彼が大量に買ってくれた。
彼が70歳台の頃、僕が奨めた銘柄が次々と大化けして彼の株式資産が1億円を越えた。その快挙を祝い、善の循環として、彼は自分の学んだ小学校と中学校にピアノや冷房機器を寄贈した。彼の最終学歴は中卒だったのである。
僕がリーマンショックに遭遇し追証で苦しんだとき、自分自身も苦しい中、追証の錢を無利子無担保で僕に工面してくれた。
僕が金融庁証券取引員会に連行されて1300万円の課徴金を課されたとき、彼はすでに90歳近い老投資家になっていた。
「草笛さんが金融庁に連行されるほどの大相場師になられたことが
私は誇らしいです。おめでとうございます。私は国税庁どまりだった。
国税庁に連行される以上に、天下の金融庁に連行されたことは
草笛さんが大物になられたと言う証拠です。おめでとうございます!」
と、うれしそうに言っていた。
そういう見方もあるのか!?と目から鱗が落ちました。
90歳の誕生日を過ぎてから、彼は沢山お金を持っていたので、ついの棲家として高級老人ホームに入居した。
「なんで、あなたは銭を持っていて健康なのに、老人ホームに入るの?」
と僕がいぶかしく思って聞くと
「老人ホームと言っても自宅にいるのと同じだわさ。
外出も自由だわさ。今まで通り、草笛さんと一緒に
料理屋に行って酒を飲むことも出来るよ~~♪ 絶好調!」
と彼は陽気暮しで僕に説明していた。
ところが、事実は小説より奇なり。入居後は音信不通になってしまった。
老人ホームは入居している超後期高齢者が血縁のない他人と面会したり交流することを厳しく制限するのです。これを知って隠岐魔性!
本日、場が引けてから新聞の死亡欄を見て、長年の同志の死を知りました。
ほんとによい人でした。素晴らしい後期高齢相場師でした。感謝。合掌礼拝
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