蚤の夫婦

人間社会から蚤が消えたので、近頃、蚤の夫婦という日本語は死語になっている。

1か月前に拾った野良の子猫。名前は尾上縫。愛称スミちゃん。
食事を与えて身体がしっかりした頃(一週間後)に、子猫を洗ってみたら蚤だらけ!
その日から、猫蚤捕獲機で毛を梳くって蚤獲りをやっています。

最初は一日20匹でしたが、日に日に蚤の数が増えてきて、1か月経過の今は一日100匹くらい獲れ末世!!恐いですよ。
蚤は卵から1か月で成虫になって即100匹の子供を産むのでネズミ算以上に蚤の数が増えていくのです。絶叫調!!!!!

猫蚤捕獲機で捕獲した蚤は捕獲機まるごと、洗剤入りの水に漬けて蚤を溺れ死にさせます。蚤は水に弱く、1分間くらいで、水の中でもがいて狂い死にします。その有様をお釈迦様が人間界を見下ろすように僕はじっと見つめています。南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 チーーン

狂い死にする蚤の姿を分類すると小さくてスマートなオスと大きくおなかに卵を抱いたメスがいることに気付きます。
ファーブルの昆虫記の心です。
つまり蚤はメスの方がオスより大きいのです。

それで昔、畳に上に蚤が飛び交っていた日本では、妻の方が夫より大きい夫婦を「蚤の夫婦」と表現したのです。
若い読者は知って隠岐魔性!

猫蚤のオスの体長は1・2ミリ~1・8ミリ
猫蚤のメスの体長は1・6ミリ~2・0ミリ

一般的に昆虫類は、交尾しか用のないオスに対してメスは短い寿命の間に産卵せねばならんので、必然的にメスの方が大きいのでありんす。

ノミの雌雄の体長差は10~15%に過ぎません。
他の昆虫の雌雄の体長差はもっと大きいです。
バッタが背中に小さな子供を乗せたみたいな恰好をしていることがありんすが、あれは大きなメスのバッタに小さなオスのバッタが乗って交尾しているのです。
昆虫によってはメスの大きさはオスの10倍という例もありんす。
しかし、バッタの夫婦などと言わなかったのは、それだけ蚤が身近にいて人間の血を吸っていたということでありんしょう~~

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