底辺の帝都東京地下で蠢いていた経験がありんす

帝都東京の地下には下水道管と似た大きな電線共同溝がありんす。

人の背丈よりちょっと大きい電線用トンネルが帝都の主要地の地下に張り巡らされています。それで東京の中心部には電柱がないのでありんす。

帝都の地下約30メートル。薄暗いトンネル内部に整然と並ぶ太い電線と通信ケーブル。地上を忙しく歩く人たちは、自分の足下にこんな地下空間があるとは想像もしないでありんしょう。

僕は学生の頃に深夜、この帝都の地下トンネルの中で、電線引きとして働いていた過去があります。悲しい過去が。
日本一栄えている日比谷や新宿の地下深い暗いトンネルの中で、電線引きをやっているとまさに社会の底辺に生きている感じがします。
時折、縦坑道の金属梯子を昇って、地上のマンホールから顔を出して新鮮な空気を吸っておりました。涙。合掌礼拝。

日本は電線を直接地下に埋める方式ではなく、電線共同溝方式です。
帝都地下では電線と通信線が同じトンネルの中にあり末世。
すなわち、東京の地下は下水道管、水道管、電線通信共同トンネル、雨水管、地下鉄のトンネルがあって穴だらけ!
電線用のトンネルはそんなに傷まないが、汚物を毎日大量に垂れ流している下水道管はコンクリートや鉄筋が腐食されて老朽化してしまう。
それであちこちで道路が陥没し大穴があくのでございます。

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